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書籍紹介

偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する

武田邦彦

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武田邦彦氏の今回の著書は、これまでの作品よりもかなりまとめられていますが、すべてを真実として受け入れる必要はないでしょう。自分なりに疑問に思えば、ネット上でも書籍でも調べることもできます。そのうえで、自分なりの行動をすれば良いのです。
ただ、武田氏が書かれていることで見逃してはいけないのは、環境利権や企業の収益を上げるために一般市民が踊らされてはいけないという警鐘をならしているということです。環境を口にすれば、なんでも許される免罪符のように使われる場合も多いのではないでしょうか。
環境問題について考え始めると、数々の矛盾が浮かび上がってきます。
温室効果ガス削減についても、温暖化のいちばんの原因が温室効果ガスのせいかどうかは別問題としても、2050年までに温室効果ガスを半減させると、不可能に近いきれい事を言って、自己満足している総理大臣もいます。これと言った革新技術が開発されない限りは、現在の消費活動を半分に減らすことが必要となってきます。それだけ難しいものであるという事実を政治家も言う必要があります。しかし、それは現実的ではないのです。あくまでもきれい事だけ言った方が、一般的には、とくに日本においては受け入れる人が多いのです。
武田氏は、「環境のため」と思ってきた生活を「人生のため」という生活に切り替えてみてくださいと最後に書かれています。
個人レベルでは、自分で満足できていれば、「人生のため」になるのかもしれませんから、良いと思うことをするのは構わないでしょう。しかし、問題視し、真剣に事を考えようとするならば「何もしないよりは良い」というレベルでは何も解決はされないのです。
日本人は、リサイクルしているから、消費するのは構わない。といった考えがあるのかもしれません。

ダイエットで例えると、ダイエット食品を使ったり、運動はするけれど、いちばん効果のある、食べる量を減らすことを考えようとはしません。無駄に時間やお金を浪費しているといっても良いでしょう。


日本人の価値観が、物質的な価値観から精神的な価値観に変わっていくかが、本当は大事なのだと武田氏は言いたいのではないでしょうか。